世界の片隅より愛を込めて

30代主婦、(技術的)底辺プログラマーの緩い日常。

迷い

本当は今でも、精神の不調な、無一文で行く所のない人間を追い出して良かったのか迷っている。


迷ったからと言って、「じゃあ一緒に元どおり住みましょう」という話には出来ないけれど。


そして、もしまた一緒に住むと言う話が実現したとしても、遠い先の話になると思うけれど…。

貸したお金は回収しなくてはいけないから。


奴に貸したお金は、私が8年かけて子供達のために貯めたお金だ。

あの人にそれができるのか…出来たとしても、私が今後お金を巻き上げられることはないと安心して一緒に居られるのか。


気が遠くなるほど長い先で、実現しないかもしれない話だ。


でも、それは相手には伝えていない。

相手の最後のたったひとつの拠り所を、奪えなかった。


本当は、何が正解だったのか、今も迷っている。

やる事は、変わらないけど。


そして今

そして現在ですが、今元旦那は子供達には会わずに、自分の家と自分の仕事を探しています。


私としても、子供達には「仕事の都合で別の場所に住むけど、頑張っているパパ」という虚構を守りたい。

子供達のために。


下の息子なんか、真実を知った日にゃ、いつぺろっと他のお友達にいうかどうかわからないし…。


母は、元旦那が荷物を取りに家に来るだけで発狂して内縁の夫と喧嘩。

…なんでそっちにまで波紋が広がるんだよorz

「これで縁が切れるってぬか喜びした」って言うけど…父親で子供達に執着してるんだから、このままハイさよならでは終わるわけ無いっつのorz


別居確定して動いてくれてるだけで、

こっちとしてはすごい前進なのになあ…。

だって無職だもん。

土下座で居座られるよりマシだ。


首突っ込んで色々助けてくれたのはありがたいと思うけど、自分のことのように錯覚されて、思うようにいかないと発狂されるのは…

毎度のことだけど辛いなあ…。


一番大変なのは私ですから。

一番、大変なのは、私!ですから…!!!

居なくても迷惑をかける男5

それからは、弁護士に連絡したり警察から電話かかってきたり検察から電話かかってきたりと、超絶忙しかった。


警察は書類にサインしろとかいうし…

平日はフルで仕事だっつーの!


そして私の親族も怒り狂っていて、…なんていうか本当に大変だった。

今も大変だけど…。


それに加え、友人夫妻からもガンガンメッセージが来る。

そりゃ、2、3日で電話かかって来ると思ってたら連絡来ないし、実は金銭的にも迷惑かけてたし、気持ちはわかる。

でももう私他人ですから!?


仕事を邪魔される理不尽さに死にそうだった。


ちなみになぜ元旦那がここまで勾留されたかというと、「住所不定で無職です」と言ったせいだそうだ。

住所って大事ですよ!

住所不定とか言っちゃダメ、絶対。


私という同居人が現れたことで、事態は動いたようで、元旦那は勾留期間フルに使って、ようやく釈放されたのだった。

居なくても迷惑をかける男4

仕事を早退する当日。

仕事帰りに私は警察署に赴いた。


面会にあたり、住所と名前、続柄などを記入して、小さい部屋に通された。

ドラマと同じように、透明の壁越し、真ん中には丸い穴の空いた空気穴だか通話穴だか…。


思わず状況も忘れ、

「すっげ…」と呟いてしまった(笑)


入って来た旦那は、意外と小綺麗にしていた。

髭剃ってるんだ(笑)と最初に思った。


面会時間は15分。

私は一般人なので、面会時間にしか会えないし、時間も制限されているし、面会中は警察が同席する。

これが弁護士だと全然違うらしい。


とにかく。

私が与えられた時間は15分。


何を話すか、時間が足りるのかとちょっと思ったが、そんなことを心配する必要はなかった。

元旦那からは何も聞けなかったからだ。

何をやってこんなことになったのか。

いつ出られるのか。

全て「弁護士の先生に連絡してくれ」だった。

あとは「申し訳ない」「子供たちに会いたい」

それを繰り返すばかりだった。


帰ってからふと思った。

あの人は「子供に会いたい」とは言うが

「元気か」とか「生活に支障はないか」とか

こちらの状況を気にすることはなかったな、と…。


居なくても全く問題なかったんだけど、

それをわかっていたから聞かなかったのか、それともやはり自分のことしか考えられない人だったということなんだろうか。


居なくても迷惑をかける男3

週半ばだったと思う。

今度は市役所から電話がかかって来た。


「同居してらっしゃる元旦那様が税証明を出してくださってないため、このままだと月3万弱の保育料をいただくことになります」との事。

(実際はもっとやんわりと申し訳なさそうに言われた)


あの野郎…

やれって言ってたのに放置したな…!!


元住所は遠い。

日帰りも可だが、仕事は絶対休みたくない。

そもそも他人の税証明を委任状なしにできるのか。

住民票を転出させてしまえばいいが、それにも委任状がいる。

委任状は偽造しようと思えば出来るが、偽造とか大嫌い。


これはもう動くしかないと覚悟を決めた。


ちょうどその時、会社から、出社依頼が来ていたのもある。

子供の帰宅時間に合わせるため、早退させてもらおうと思っていた。


まず会社に早退依頼を出した。

快く受理して貰ったところで、警察に電話をする。

「そちらに留置されている(元旦那の名前)に弁護士などついていましたら、連絡先を教えて頂きたいのですが。」

元旦那がいるかどうかは聞かなかった。

「そういうことは教えられません」と言われたらおしまいだからだ。

いる事が前提で話を進めた。

すると、警察は

「弁護士がいるかどうかって話は言えないんですよー。でも、接見禁止は出てないので、そういうのはご本人から聞くのがいいんじゃないですかね。面会の時間は云々…」


元旦那、居場所確定。

居なくても迷惑をかける男2

結局バイクは、数10メートル離れた敷地内の駐車場を借りてそこに置くことになった。

マンションの借主が私である以上、この部屋に対するクレームは私が処理しなければならない。

そしてバイクが私名義ではないので、勝手に売っぱらうわけにもいかなかったため、一時しのぎの解決方法をとることになった。


困ったのは動かす時だった。

バイクの鍵はどこにあるかわからない。

そもそも大型バイクなんか動かせない。

バイク屋に頼むにしても、数10メートル動かしてくれませんか、なんて頼めるものなのか??


結局便利屋さんに頼んで動かして貰った。


バイクのシートには、アシナガバチが小さい巣を作ろうとしていた。

「ここに巣を作ってますので、お気をつけください(^-^)」

という便利屋さん。

いや…放置とか(笑)

「とって頂くことって可能ですか?」

と聞くと、1000円追加で作業してくれた。


…でも便利屋さんが帰った後、ハチ駆除のホームページを見たら、だいぶお高かったので、1,000円で済んだのはラッキーだったかもしれない。


夜、何故か友人夫妻の奥さんの方からメッセンジャーで承認依頼が来ていた。

ご主人は元旦那の顧客でもある。

嫌な予感がしたが、無碍にもできず承認したところ、「みなさん元気ですか〜?」というメッセージが来た。

まさか「元旦那は行方不明です」とも言えず、「元気です〜」と返信。

するとやはり、ご主人が元旦那と連絡が取れず困っているとの話。

「すみません、あと2、3日したら連絡取れるようになると思いますんで…」と濁した。


この時は、まさか私が動き回る羽目になるとは思っていなかった。

私の太陽であり続けるあなたへ

今週のお題「あの人へラブレター」


20数年間。

あなたは私の太陽でした。

大好きでした。

今でも、会えるなら会いたい。


貰ってばっかりだった。

滅多に会えなくなってから偶然会った日

あなたを神格化してたと言った私にあなたは頷いて笑った。


でも本当は

今だってそうなのかもしれない。


元気にしていますか。

幸せですか。

あなたが幸せでいてほしいと今でも思っています。


大好きだったあなたへ。

今でも大好きなあなたへ。